日本部活指導研究協会の中屋です。
部活のこれからを考えていろいろ活動してきましたが、はやり、曖昧な制度のうえに成り立っていることが、教員の負担を増やし、指導スキルの高める余裕を奪って、結果的に生徒の安全まで脅かすことになってしまっている。
ブラック部活と揶揄されているが、もとはスポーツ指導者としてのトレーニング経験のない人に指導を任せているところが問題ではないか。好きで指導している人もそうでない人も、指導するためのスキルは学んでおく必要がある。
当然あるべきものがない。改善すべきところはここからだろう。
ここで部活の仕事について考えてみたい。
さて、仕事について大きく分類すると2つ別れる。
一つは、お金をもらえる仕事。もう一つはお金をもらえない仕事。つまり、報酬があるか、ないか。
例えば、町内会や自治会の仕事など報酬はないと思います。でも、仕事なので責任もあるし、場合によってはしっかりとした義務もあったする。
では、部活の仕事はどうだろう。私が考えるに部活ももとはと言えば、こういった類の仕事だったのではないかと思う。
部活は「自主的、自発的」に行う活動だが、町内会の仕事は、更にコミュニティ形成のためという目的が加わる。
恐らくその昔、部活もコミュニティ形成の目的もあったのだと思う。学校内だけでなく、地域や他校との交流を目的としていたかも知れない。
現在では、部活というかたちだけ残されて、巨大化して、持て余されているが現実である。
祭りの準備を一所懸命しても、報酬を要求する人はいないと思う。好きでやっているというのもあると思うが、時期が来たらやらなければいけないもので、役員を無理にやらされることもある。でも、報酬はもらわない。
祭りの場合は、町内会や自治会が祭りを管理運営しているが、部活の場合は実際仕切っている人がいない。文科省か、中高体連か、教育委員会か、公共団体か。
学習指導要領におまけみたいな記載しかない部活を責任もって仕切る機関って実際ないのが現状なんですね。
部活研は具体的に取り組みます。
部活研の7月の講習会では、中澤篤史准教授の講演をお願いしてます。