こんにちは、部活指導通信です。
放課後の生徒の動向といえば、遅くまで部活に汗を流し打ち込む生徒、バイト先に直行する生徒、ただ帰宅する生徒、いろいろです。
当然、アルバイトに向かった生徒は、汗を流した分のアルバイト料が入るわけですが、部活はと言えばどうでしょう。アルバイト料に相当するものは実際ありません。
こう考えると部活に参加する方が割りに合わないと考えてしまうのも無理ありません。身体を動かして働いた分のおこずかいが貰えて、好きなことが出来るわけですから。
では、なぜ多くの高校生が部活に打ち込み汗を流すのでしょう。何かいいことがあるのでしょうか。思い出作りは学校以外でも出来ますからね。
先日、あるテニスサークルの合宿に参加したのですが、そのなかに92歳のお父さんと一緒に参加されている方がおられました。
テニスの後、その92歳のお父さんにいろいろお話を伺う機会を得ました。
「一緒にテニスが出来て幸せだ。」ということと「テニスをやっていて本当によかった。」
ということを繰り返しおっしゃっておられました。
そして、もう1つ、深く頷かされたお話しが、
「お金は使ってしまえば無くなってしまうけど、テニスが出来るようになるとずっと財産になるんですよ」と、
ここで思い出したのが、高校時代にアルバイトをしてお小遣いを稼ぐ生徒たちのことです。
実は社会人になるとスポーツに親しむ機会を作ることが難しくなってしまい、一から習うとなるとよっぽどの覚悟がいるわけで。
学生時代に部活でスポーツに関わった経験は、まさに財産となって身に付いて人生を豊かにしてくれるのです。
個人の財産には、使えば無くなってしまうものと、使っても使っても無くならないものがあるのでは。
半永久的に無くならない自分を支える財産をどれだけ持っているか。高校時代にだけ手に入れることが出来る部活の経験は、やはり掛け替えのないものだと思います。
働く経験は卒業後の人生で嫌というほどさせられるはずなのです。
何を高校時代にすべきか、人生を豊かにするものとは何なのか、答えはそれぞれが思うことですが、よく考えて高校生活を送って欲しいものです。