部活指導研究協会通信

日々、生徒と真剣に向かい合う部活関係者に送ります。部活動が果たすことの出来る役割を最大限に発揮させるための活動を行っています。

10月14日、学習院大学にて部活動指導員研修会を開催


先月10月14日に当協会主催の研修会が開催されました。

たくさんの中高教員と外部指導者の方々に参加頂き、学習院大学の教室も熱気に包まれ、たいへん有意義な研修会になりました。

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・第1部は日本スポーツコーチング協会の大津信亮講師にスポーツ指導におけるコミュニケーションについて、講演をして頂きました。
一方的な指示のもとにある指導ではなく、生徒に考えるきっかけを作るような問いかけを用意する指導について、具体的な例をあげながら解説をして頂きました。

・第2部は当協会代表理事の中屋が、現場の教員としての経験をもとに文科省策定の部活動指導のためのガイドラインを解説しました。
配布した資料の空欄を埋めながらの講義形式の研修でしたが、ガイドラインの中に記載されているべき適切な単語を、それぞれの背景などを想像し、議論しながら作業を進めることで、内容を網羅的に理解を深める貴重な機会になったと思います。

・第3部は学習院大学の長沼豊教授の講演で、部活動の歴史と現状、そして展望をまとめてお話し頂きました。
部活動に対する認識を整理するために必要な内容が盛り込まれた中身の濃い講演だったのですが、実は一番印象に残ったは、長沼教授の「教職課程を履修する学生が大幅に減ってきている」というお話しでした。

教員採用試験を受ける受けない、それ以前の問題で教職の免許すら取ろうとしない現状があるようです。

教員の成り手がいないということは、学校教育の質の低下に必ず繋がり、いつの日かそのことを実感する日が必ずきます。

なぜ、教職に魅力がなくなったのでしょう。

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※次回部活指導員研修会は2019年3月16日に予定しています。詳細は次号以降に掲載します。