部活指導研究協会通信

日々、生徒と真剣に向かい合う部活関係者に送ります。部活動が果たすことの出来る役割を最大限に発揮させるための活動を行っています。

部活顧問間の横の繋がりの薄さが孤立を生んでいる

 よく考えると部活顧問は、同じ競技内でもそうですが、各種競技を跨いで顧問が集まる機会というのは全国的にない気がします。

 当然ですが、全員顧問制の学校で顧問を集めるイコール職員会議になってしまいますし、かといって各部活の代表が集まるという顧問会議なるものは恐らくどこの学校でもないのでは、、

 例えば校内で各部活から代表顧問が集まるとなると、何となく部活熱心派の集会の様相を呈してしまう可能性もあり、校内融和の観点からは望ましくないといった見えない空気もあります。

 学校内ですらそんな状況なので学校間で、あるいは各競技種目間でとなると顧問が集まって意見交換をするチャンスはなかなか難しいと言えます。

 こうなると部活動の問題については1人で悩まざるを得ないのが現実です。実際、身近な校内でも顧問間の横の繋がりがかなり薄く、特に新人の先生などは孤立してしまいがちになります。

 例えば経験のない競技の部活動の顧問になったとして、その場合、技術のことはもちろんですが、練習試合を組むネットワークなどがあるわけもなく、暗闇のなかでさ迷うような気分を延々と味わうことになるのです。

 教科指導には、目安になる指導要領があります。部活指導にはそれに当たるものがほぼありません。にも拘わらず部活顧問を支える組織が存在しないというのが実態です。

 まずは部活を指導する顧問と外部の指導員を各学校毎に組織化し、年に1度でいいから集まるところから始めてはどうでしょう。そうすれば、各校がその組織化した連絡会議で校内の部活関係者を一堂に集め、各種連絡、注意喚起が出来ます。
 結果的にとりあえず外部の指導員に一対一で個別に対応するという煩わしい事態は解消される気がするとおもうのですが、、
 そして、横の繋がりのきっかけにもなり、情報交換の貴重な場になりうるのではないかと考えます。

 

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