部活動を地域移行にする案を文部科学省が検討しています。
協会内の研究材料として用意した「部活動指導員を組織化した場合の部活動の地域連携モデルプラン」を紹介します。
部活動は、自主的自発的に行う活動という定義が基本にあり、言い換えると学校内に自然発生的におきる活動である。これを行政の監督下において、管理運営することに無理があるのではないか。
つまり、地域の祭などの行事と同様に命令されて行う活動ではない。この場合、行政は援助する、支援する立場に立つことが、むしろ適切な関係になるのではないだろうか。
以下、モデルプランは、部活動指導員を組織した新団体を想定して、行政がその新団体を通じて部活動を支援するというかたちのプランです。
特徴
1、部活動指導員の管理運営する新団体を組織する。
2、生徒は、参加希望票を各学校を通じて教育委員会に提出する。その後教育委員会は各校に部活動を配置する。
3、教員は、部活動指導を希望する者が兼業届を提出し、部活動指導員として新団体に登録する。
4、新団体の財源は、国、地方公共団体からの助成金又は収益事業、また、民間団体、プロ選手からの寄付等。
5、新団体は、部活動指導員の派遣と指導料の支払いを担当する。
6、日本スポーツ協会の公認スポーツ指導者と民間指導者を部活動指導員として新団体に登録する。
7、新団体は資格認定・研修について運営管理をする。
8、活動施設は、学校施設と公共施設を部活動と地域スポーツクラブと共有する。