教員が無報酬で支えてきたのは、部活動指導だけではありません。高体連、中体連のもとで、大会運営を担う競技毎の組織も、教員によって支えられています。
多くは、都道府県単位で役員が決められ、大会運営を任されています。時には、自分が顧問する部活動の部員を動員することもあります。
先日、高校のある競技の大会運営の役員を長年務め、全国的大会の運営も指揮をする立場の先生のお話を伺いました。
ちらっと見せて頂いた予定表には、会議、打ち合わせの予定が、立て込んでいて、特に年に何回もある大会前などは、一見してその多忙な状況が見て取れました。
そこで、失礼ながら、おおよその報酬について聞いてみました。その先生は全国大会の審判の責任者でもあり、その競技の全国組織の幹部という立場の方です。
すると、交通費、宿泊代、食事代は、支給されるとのこと。その他、特に事務手当て、又は役職への手当ての様なものはなく、ご本人様曰く、損しない程度だと思っているとのことでした。
この辺の報酬についての話は、恐らく、学校関係者以外の方々は、全く想像がつかないところだと思います。
もしかしたら、大会運営の仕事に対する報酬があると思ってる人も多いのではないでしょうか。
実は、部活動について、無報酬で教員が支えてきたのは、部活動指導だけではなく、大会運営もなのだということは、今後、学校教育と部活動との関係を整理するに当たり、現状把握をしておく必要性を感じます。
また、高体連、中体連の財政状態について、併せて把握しておくことも検討すべきではないでしょうか。