部活指導研究協会通信

日々、生徒と真剣に向かい合う部活関係者に送ります。部活動が果たすことの出来る役割を最大限に発揮させるための活動を行っています。

部活指導者講習会「慶応高校テニス部の不可能を可能にしたチーム力の作り方」

部活指導通信です。

 

部活研主催の指導者講習会について
 11月に部活研主催の指導者講習会は慶応義塾高校テニス部、松永浩気監督の講演を予定しています。

 慶応高校は今やインターハイ常連校となっていますが、かつてインターハイ出場が遠
い目標だった時期もあったとのこと。
 どこの県でも同じですが、県下に強豪校が何校かいて、その存在感でその他大勢の高
校を圧倒しているという状況が普通にあると思います。
 多くの高校は、そんな強豪を破ってインターハイ出場なんて夢の夢みたいに思ってい
たりします。指導者も例外ではないでしょう。
 
 部活で学ぶべきことはいろいろあると思いますが、自分の想像を超えた成長を体験す
ることで、人の可能性について学ぶこともその一つだと思います。

 実は、慶応高校も神奈川県下の大会に参加しながら、インターハイ出場を別世界のこ
とのように思っていた時期がありました。
 そして、今やインターハイ出場の常連校になりましたが、そこまで過程で部員と顧問
にはどんな思いがあったのか。
 講演では、その辺のお話しを詳しくして頂ければと思っています。

 題して「慶応高校テニス部の不可能を可能にしたチーム力の作り方」です。
 是非、多くの学校の参加申し込みをお待ちしております。
 生徒との参加も受け付けています。
 


<部活研11月講習会>
※受付14:45~
11月26日(日)15:00
部活指導者講習会(15:00~17:00)

「慶応高校テニス部の不可能を可能にしたチーム力の作り方」
[講師プロフィール]
松永浩気
1984年9月3日生
全日本学生室内テニス選手権優勝
元プロテニスプレーヤー
日本ランク最高位19位
慶応義塾高校テニス部監督
慶応義塾幼稚舎教諭


・会場 東京都立大泉高校内  視聴覚室
・参加費 部活関係者2,000円、生徒無料(一般参加3,000円)
・お申込み・お問い合わせは メールinfo@bukatsu-japan.com  もしくは

Faxで03-4496-4518まで お名前、所属(学校名等)、参加生徒の人数、直接連絡が取れるお電話番号、メールアドレス(携帯メール不可)、校内で参加される方先生がいらっしゃれば一緒にご記入ください。

 

「そろそろ、部活のこれからを話しませんか」シンポジューム報告2

部活指導動通信です。


『第2部 「そろそろ、部活のこれからを話しませんか」』
 第2部はいよいよ早稲田大の中澤先生の登場です。
 「そろそろ、部活のこれからを話しませんか」と題しての講演で。
 まず、「そもそも部活って当然の存在?」という問いかけから始まり、以下の内容について考える材料をたくさん頂きました。
1、はじめに・・・・・・・そもそも部活って当然の存在?
2、国際比較・・・・・・・海外にも部活ってあるのか?
3、歴史的背景・・・・・・部活はなぜ拡大したか?
4、法制度と現・・・・・・今、部活はどうなっているのか?
5、重要課題・・・・・・・まずは何を解決すべきか?
6、ディスカッション・・・みなさんは、どう考えますか?
7、未来デザイン・・・・・部活のこれからをどうすべきか?

 後半のディカッションでは、かなり活発に意見交換が行われました。
 今回の講習会での特徴は、生徒、教員、保護者、教育委員会、この4者が一堂に会して意
見交換が行われたということです。
 中澤先生、いわく「恐らく世界初ではないか」、、、
 それほど画期的なディスカッションの場になりました。
 部活の学校内での役割の主張、部活をやるために教員になったという意見、外部指導員の
導入に力を入れるべきではという提案など、様々な立場から活発な議論がなされました。

※中澤篤史著「そろそろ、部活のこれからを話しませんか」 
ご興味のある方、以下よりご購入できます。
http://amzn.asia/i6HBfTx

部活研は具体的に行動します。

「そろそろ、部活のこれからを話しませんか」シンポジューム報告1

部活指導研究協会通信です。

・7月研修会の報告
 先週の土曜日7月1日に都立大泉高校で部活研主催のイベントが行われました。
参加者は39名で、うち高校生が16名でした。その他多くは部活顧問の先生方だったのですが、様々な立場の方々に参加頂けたことが今回の大きな収穫だったような気がします。

 まず、第1部は私、中屋のスポーツメンタル講習でした。テニスコーチとして、海外の選手や日本全国のプロを目指すジュニア、そして、現役のプロの選手まで指導をしてきた経験から話をさせてもらいました。
 1時間の講演で主に伝えたかったのは、「変化」の大切さです。いい変化を進化、悪い変化を退化ととらえて考え、更に変化しない、いわゆる停滞も退化と位置付けました。
 そこで例として挙げたのが「練習を試合のように、試合を練習のように」という言葉です。よく指導者が使う言葉です。さて、この言葉の陥りやすい問題とは何でしょう? 
 当日の講義の様子の動画をアップしました。よろしければご覧ください。
https://youtu.be/9xDeUJFiq40
 
 

なぜ、「ブラック部活」と呼ばれるようになってしまったのか

 部活指導研究協会通信です。

 各メディアに「ブラック部活」という見出しの記事を多く見掛ける。

 部員である生徒が生活のほとんどの時間を部活に取られ、休むに休めない状況になり、心身ともに疲れ切っているという状況を「ブラック企業」になぞらえて「ブラック部活」と称しているようである。 

 また、部活に関わる教員側からも問題提起されており、その場合も過酷な労働実態を捉えて「ブラック部活」と称されている。

 確かに、現状で生徒側からも教員側からも部活で疲れ切って負のスパイラルの陥っている悲鳴が方々から聞こえてくる。

 

 この現状への流れのモトはいったい何なのか。

 

 問題は2つ考えられる。 

 

 1つは、部活動の基本的な名目が、自主的自発的とされているところにある。

 自主的自発的な活動自体についての良し悪しはともかく、この名目のもとでの活動となるとどうしてもプログラム自体の管理責任の所在が曖昧になってしまう。

 まあ、勝手にやってるんだからあずかり知るところではないといった感じ。

 しかし、一方では安全面の責任は直接の監督者に明確にのしかかってくるわけで。つまり、部活というプログラムの管理責任については、当局はたいした責任を負わないのに、現場の監督者には相当な責任が負わされるというシステムになっている。

 2つ目は、職務なのか職務じゃないかという曖昧ななかで維持されている教育活動なので、ほぼ労務管理のないまま一部の教員に負担が過剰に偏ってしまっている。

 本来の業務である教科指導の片手間でやらざるを得ない現状だが、責任はしっかりついてくるし、研修制度についても重要な役割を担った教育活動の割りに現状に合った内容を本腰を入れて考えられたものが見当たらない。

 教員にとっては、時間もない、研修の機会もないといった状況で、この結果、部活の指導スキルの低下を招き、生徒の安全が脅かされる現状になってしまっている、この辺の側面は確かにあるはずである。

「ブラック部活」と言って当局や教員を批判するだけでは、根本的に問題の解決にはならない。ここはしっかり抑えておきたいところだ。

 

 では、この状況を改善するためにはどうのような方向性で取り組むべきなのか。

 部活研の取り組みは大きく分けて二つ

1、部活の指導者に対して指導者講習などを開催して、専門家の正しい情報をもとにした適正な指導スキルを身に付ける機会を増やす。

2、曖昧な制度のうえに成立している部活の現状を広く世間に啓蒙する。

 

この活動の行きつく先に、生徒の安全確保、健全なスポーツ指導の実現があると考えています。

 出来ることから取り組んでいます。

部活研の7月の講習会では、中澤篤史准教授の講演をお願いしてます。

お気軽に連絡下さい。詳しくはこちら↓

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部員の心に働きかける話

部活指導研究協会通信です。

部員のやる気を持たせ部活に活き活き取り組んでもらうための考え方の紹介です。

 

一般的に言えると思いますが、気性の激しい生徒の指導に手を焼くことは多いと思います。しかし、一方では、選手として勝負を勝ち抜いていくためには、精神的なパワーは必要です。つまり気性の激しさの持っていき方次第で試合の結果も期待出来るとようになるわけです。

 

自己の欲求を満たすエネルギーが、試合で勝つためには必要ですが、同時にそのエネルギーを管理するエネルギーも必要とされます。ただエネルギーをたくさん持っていればいいという訳ではありません。自分の欲求を抑えられない場合、一歩間違えばルール違反で致命的な処罰を受けることもあります。

 

試合に負けるなど自己の欲求が満たされないフラストレーションを競技力の向上に繋げ、導くことは指導者として重要な役割です。ポイントは、勝ち負けこだわるエネルギーは成長には必要なものなので、そこか保ちつつ目標を持たせることだと思います。

 

つまり、勝ちたい負けたくないという欲求を正しい方向に導く目標を提示してあげることが大切です。例えば何のために勝つのか、何のためにこの競技をするのか、そして、どんな人になりたいのか。この辺の答えが目標として設定出来れば、欲求のエネルギーは自己の成長の方向と一致してくるはずです。

 

スポーツの場合、まず試合はとにかく勝ちたい、負けたくないというところから始まって、ある程度の評価を得ると、次に自分だけでなく周囲の皆と喜び合うためにはどうしたらいいか、そこに自我のエネルギーを集約できる心境に辿り着きます。こうなると大きな成功への道は開けてくるのでしょう。

 

 時として大人は、成長過程の若者のエネルギーを封じ込めることだけを考えてしまうが、それはしてはいけないことかも知れない。

 

 

部活研の7月の講習会では、中澤篤史准教授の講演をお願いしてます。

お気軽にご参加下さい。

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高校サッカー部コーチが体罰、動画投稿で発覚

headlines.yahoo.co.jp

日本部活指導研究協会通信です。

またまた、部活指導者の体罰に関するニュースです。

もう本当に呆れるばかりです。スポーツの指導法として選手に対する平手打ちは有り得ません。

指導者として正しい指導法のイロハをきちんと学んで欲しいです。恐らく指導者としてのトレーニングを短期間でも受けていれば体罰という発想は生まれないはずです。

 

体罰指導の多くは、多くは自分の実体験で見聞きした狭い範囲の知識から発生する傾向があります。

 

選手のやる気やモチベーションを高める方法は、体罰など問題外でたくさん健全な方法があります。是非、部活指導者の皆さんに対して新しい認識を得る機会が必要です。

部活研はその仕組みの構築に向けて活動しています。

 

部活研の7月の講習会では、中澤篤史准教授の講演をお願いしてます。

お気軽にご参加下さい。

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学校で先生が教える部活はなくなるか 驚きの部活改革プラン

学校で先生が教える部活はなくなるか 驚きの部活改革プランで部活指導の改革プランが発表されたらしい。

news.nifty.com

 

これまでも地域スポーツとの連携を取り入れる方策は、いくつかの自治体でも試行されたが、予算、人材の面で頓挫するケースが多いようだ。

スポーツ庁、自治体、教育委員会、体育連盟、各組織が片手間にやって解決できる問題でもないし、事の重さでもない。

部活を専門に管理・統括する組織が、はやり必要ではないか。それだけ部活は大きな役割を担い、果たしてきたのだから。

学習指導要領から書き換えて、きちんとした制度設計に取り組む時です。

 

部活研は具体的に取り組みます。

 

部活研の7月の講習会では、中澤篤史准教授の講演をお願いしてます。

お気軽にご参加下さい。

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