部活指導研究協会通信

日々、生徒と真剣に向かい合う部活関係者に送ります。部活動が果たすことの出来る役割を最大限に発揮させるための活動を行っています。

部員の心に働きかける話

部活指導研究協会通信です。

部員のやる気を持たせ部活に活き活き取り組んでもらうための考え方の紹介です。

 

一般的に言えると思いますが、気性の激しい生徒の指導に手を焼くことは多いと思います。しかし、一方では、選手として勝負を勝ち抜いていくためには、精神的なパワーは必要です。つまり気性の激しさの持っていき方次第で試合の結果も期待出来るとようになるわけです。

 

自己の欲求を満たすエネルギーが、試合で勝つためには必要ですが、同時にそのエネルギーを管理するエネルギーも必要とされます。ただエネルギーをたくさん持っていればいいという訳ではありません。自分の欲求を抑えられない場合、一歩間違えばルール違反で致命的な処罰を受けることもあります。

 

試合に負けるなど自己の欲求が満たされないフラストレーションを競技力の向上に繋げ、導くことは指導者として重要な役割です。ポイントは、勝ち負けこだわるエネルギーは成長には必要なものなので、そこか保ちつつ目標を持たせることだと思います。

 

つまり、勝ちたい負けたくないという欲求を正しい方向に導く目標を提示してあげることが大切です。例えば何のために勝つのか、何のためにこの競技をするのか、そして、どんな人になりたいのか。この辺の答えが目標として設定出来れば、欲求のエネルギーは自己の成長の方向と一致してくるはずです。

 

スポーツの場合、まず試合はとにかく勝ちたい、負けたくないというところから始まって、ある程度の評価を得ると、次に自分だけでなく周囲の皆と喜び合うためにはどうしたらいいか、そこに自我のエネルギーを集約できる心境に辿り着きます。こうなると大きな成功への道は開けてくるのでしょう。

 

 時として大人は、成長過程の若者のエネルギーを封じ込めることだけを考えてしまうが、それはしてはいけないことかも知れない。

 

 

部活研の7月の講習会では、中澤篤史准教授の講演をお願いしてます。

お気軽にご参加下さい。

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