このコロナ禍で見えた職能団体の人材有効活用のための役割で考えたことがあります。
連日の報道でも明らかですが、このコロナ禍において、最も重要な社会問題の1つとして取り上げられているのが、医療逼迫の問題です。
現有の日本の医療人材、医療施設の量的な問題とは別に、コロナ患者の方々に対する十分な医療体制が維持出来ないという問題が確かにあります。
この問題のネックになっているのが、医療人材の確保です。大きな原因の1つに、医療系の職能団体が、このコロナ禍における医療体制を維持するための人材確保に十分機能していないという部分があるのではないでしょうか。
職能団体とは、専門的な技能をはじめ、関係の法律や医療知識を持った人材育成やその能力を適切に広く社会に機能させるための活動をする団体です。
つまり、医療体制のなかで重要な役割を果たしている職能団体である医師会や看護師協会が、人的な医療資源の配分に積極的に対応出来たなら、一部の医療関係者に過酷な勤務が偏ることは起きなかったのではと思うのです。
実は、部活動制度においても、このような人材配置の根詰まり現象が、多くの問題を引き起こしており、例えば部活動指導者の職能団体があり、全国的な規模で機能すれば、多くの問題を効果的に改善の方向に向かわせることが出来る気がします。
部活動の人材確保、研修確保、人件費確保、この3つの問題解決に、部活動指導者のための職能団体の設立が貢献すると思っています。
この日本において、医療関係者も重要な社会的役割を果たしていますが、部活動指導者についても、その規模や役割の大きさを考えると、やはり、部活動指導者の職能団体は必要だと考えます。
当協会は、部活動指導者の輪を全国に広げる役割に貢献出来ればと思っています。